海外ドラマ【ロキ】S1第1話レビュー:ロキは時間をも振り回す事ができるだろうか

※ネタバレを含みます。

始まりました!ロキ!ヴィランなのに何故か憎めないキャラクター性から、ドラマへの期待が高まります。

【第1話】大いなる目的

アベンジャーズエンドゲームで、ミスったトニーからうっかり四次元キューブを奪い逃げちゃった過去のロキは、時間軸を守るTVAという組織に連行されてしまいます。連行されてどうなるのか、TVAって何なのか。

手書きロキの角

逃亡する2012年のロキ

アベンジャーズに捕まり、アスガルドへ連行される予定だった過去のロキ。物語はここから始まります!アベンジャーズ エンドゲームでトニーとスコットが戻った過去の2012年、四次元キューブの回収に失敗し、それを持って逃亡したロキ。そしてオープニングタイトルが流れます。いつもの音楽ではなく、なんだか悲しげな、そして緑色っぽい、マーベル初のヴィランが主人公の物語が始まりました。

TVAに連行

ロキはモンゴルの砂漠に移動します。逃げたのも束の間。すぐ現場に到着する”時間変異取締局”ことTVA。「神聖時間軸への抵抗罪で逮捕する」と、ロキを捕らえます。この女性は名乗りませんが、ハンターB-15というそうです。戦う気満々のロキは、たった一発殴られただけで16分の1の速さで動くようにされてしまい、首に制御装置のようなものをつけられます。動く速度が遅いことで、殴られたロキの頬がゆっくりと震える様子はおもしろかったです。ロキ、神様なのに。笑

TVAはこの場を”リセットチャージ”という砂時計のような機械で元に戻していました。

時間変異取締局【TVA】

受付のようなところで四次元キューブを預けた後、ロキはエレベーターのようなところで強制的に着替えさせられます。そして急に下へ落ちます。次の部屋への移動方法のようです。下が抜けるってなんだか古風。

次の部屋では発言を認める署名をさせられ、また突然落ちます。その次は、何かをチェックするゲートを通るよう促されます。有機体なら通る事ができて、ロボットなら溶けてしまうらしいそのゲートを、有機体なロキは何故かドキドキしながら通り抜けます、もし溶けたらどうしようって考えたのでしょうか。かわいい。ゲートを通るとポラロイドのようなものでロキの”時間オーラ”が撮られていました。

ゲートの先からは、自分で次の部屋へ進みます。そこはチケットを取ってからライン通りに進まさせるお役所感たっぷりの部屋で、ここでミスミニッツという時計のキャラクターがTVAについての説明をしてくれます。

ミスミニッツによるTVAとは

多元宇宙だった過去では、時間軸をとりあう大戦争が起こり、あらゆるものが破壊されそうになったそうです。3人のタイムキーパー達が時間軸を一つに統一し、それは「神聖時間」となり、以降ずっと時の流れを守っているのがTVAなんだそうです。

時折、時間軸を外れてしまう人がいて、そこから分岐イベントというものが発生して、時間軸が分岐していってしまうのをTVAが修正し、時間軸を規定に戻すという仕事をしているんだとか。時間軸を外れてしまった人は「変異体」と呼ばれます。


変異体となって、時間軸に居場所をなくした人間はTVAで裁判を受ける事になります。受け取ったチケットを提示して、裁判を受けるシステムのようで、チケットを持っていなかったロキの前の人は、存在を消されていました。”剪定”というようです。ここではチケットは絶対に必要。ロキも焦ってポケットを探ってました。笑

手書きミスミニッツ

TVAに追われる者

1549年のフランスで事件を担当するメビウス分析官。オーウェン・ウィルソンの登場です。彼は6件目となる連続犯を追っているようで、刺し傷を見て「奴だ」と言います。リセットチャージも盗まれていたようです。

現場に子供がいて、話をきくと、犯人もらったガムをみせてくれました。そのガムには”時間オーラ”が残っているかも、と言われていました。手がかりになるのかな。”時間オーラ”ってなんだろう。。。

裁かれるロキ

タイムキーパーによると、アベンジャーズの時間移動は予定通りだがロキの逃亡は予定外だったそうな。ロキは罪を認めるか聞かれて、認めるよ、これを。と、全身を使って何かしようとします。けど、できません。TVAではパワーは使えないらしく、ハンターB-15に苦笑されます。

ロキの判決は有罪、”リセット”です。リセットってなにー?絶対よくない響きですよね。存在消されちゃうとか??そこで、ロキを救うメビウス。事件解決に協力してもらう為に”リセット””は一旦保留になります。

メビウス分析官との会話

メビウスと共にTVAの廊下から外を観るロキ。外はとっても宇宙空間な感じです。スターウォーズみたいな。現実じゃない、と否定するロキですが、どうやら現実のようです。TVAってなんなんだろう。

メビウスはロキとただ話したい、と言います。部屋でロキの過去を映しながら、逃亡について話したいメビウス。しかし、すぐ逃げようとするロキ。首につけられた制限装置ですぐ戻されてしまいますが。メビウスは映像を見て、「ロキの行動理由を知りたい」と言います。

DBクーパーは実在の人物

メビウスはここがおもしろいんだ、とロキのとある過去を映します。飛行機に乗って大金を強奪するシーンで、メビウスは「君があのDBクーパーだったとは!!」と笑います。DBクーパーとは実在する人物で、1971年に飛行機をハイジャックし身代金を手にパラシュートで飛行機から脱出した以降、捕まっていない未解決事件の犯人でした。これをロキの犯行にしちゃうとは!

ロキの役目とは

キューブを手にせずアスガルドで幽閉された未来を見せられるロキは、これが正しい未来だったんだ、というメビウスの言葉を信じません。母の死のシーンでは動揺して怒り出します。怒って椅子を投げても、結局は首の装置で制御されてしまいますが。「君は他のもののチカラを引き出す役目なんだ」とアベンジャーズを見せられるロキでした。

TVAの中で逃亡

ハンターB−15が緊急事態を伝えに部屋にやってきます。ロキをリセットすべきだと説得しようとするハンターB-15。メビウスが部屋に戻るとロキはいませんでした。首の制御装置のリモコンを盗んで逃げ出したのです。

廊下で四次元キューブを預かった人”ケイシー”を見つけて、返せと脅します。「魚のように殺すぞ」と脅すロキ。しかしケイシーは「魚って何?」と言います。TVAの外に出た事がなく、魚を知らないそうです。だからあんまり脅せない。笑「苦しめて殺す!」と改めて脅すロキですが、やっぱりあまり脅せていません。

机の中からなんなく四次元キューブが出てくると、そこには、、、インフィニティストーンがたくさんありました。文鎮にしてる奴だっているぞ。というケイシー。

なんということでしょう。TVAは本当に存在して、時間を管理していて、「ここが宇宙で最強のパワーなのか?」と動きが遅くなるロキ。ようやくTVAを認めたようです。

そこへまたハンターB-15が追ってきて、ロキはギリギリ元いた部屋へ逃げます。ハンターB-15はロキの隣にあったカートを”剪定”してしまいます。あの消しちゃうやつは”リセット”じゃなくて、”剪定”なんですね。じゃあ”リセット”ってホントに一体どんな刑なんだろうか。。。

ハンターB-15と対決

ロキは部屋で映像の続きを見て、自分のもともとの未来を最後まで見てしまいます。サノスに殺されるところも。自分の終わりを知り、ショックの後に笑い出すロキ。そこにハンターB-15が追ってきて、ロキは正々堂々と戦おうとします。相手は強いけど、優勢になったところで首の制御装置を彼女につけ、コントロールする事に成功します。

協力姿勢になったロキ

落ち込むロキの前にメビウスが現れ、ロキは素直に話します。自分は元の時間軸には戻れないんだと分かってしまったからです。人を傷つける事は楽しんでない、仕方ないからやる。統率の為の悪あがきなんだ。と。TVAはすごいと認めるロキ。ついに協力姿勢を見せるようになります。


メビウスは、逃亡中の変異体に部隊が殺されていて困っている、と話します。止めるのに裏切りの神が必要か?と言うロキに向かって、メビウスが答えます。「追っている変異体は”君”なんだ。」と。えー!別のロキ???別の分岐イベントから出てきちゃった悪いロキがいるって事でしょうか?


シーンは変わり、1858年オクラホマへ。変異体を追うTVAの部隊は、何者かに燃やされて殺されます。そこには時間軸を修正するチャージを盗む人物が、、、追われてる悪いロキ?なのかな。

 

 

エンドクレジットの音楽は壮大で悲しげに感じました。ロキのドラマは予告編からして痛快系かと勝手に想像していたけど、思っていたよりもシリアスなのかもしれません。公式サイトでも「謎解きタイムトラベルスリラー」と言っているくらいですしね。

それにしても、マルチバース(多元宇宙)やネクサスイベント(分岐イベント)など、MCUフェーズ4の重要キーワードが出てきて、いよいよ盛り上がってきたな。と次回への期待は高まるばかりです。

第2話も楽しみ!