【映画】エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス:バースジャンプの準備が強烈

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※ネタバレを含みます

とにかく頭が忙しい!
でも名優さん達が名演技を繰り広げてくれるので終始楽しみながら観られました。
↓映画観た後に、このNG集を見るのおすすめです。

作品情報

上映時間  : 139分
映倫    : G(年齢問わず)
制作国   : アメリカ
劇場公開日 : 2023年3月3日
監督    : ダニエル・クワン / ダニエル・シャイナート
主演    : ミシェル・ヨー

ざっくり概要

コインランドリーを営むエヴリンは、日々の仕事を忙しくこなしながら確定申告をしに夫のウェイモンドと一人娘のジョイと共に、国税庁へ向かいます。

そこで別バースから来たと言う"アルファ"ウェイモンドに、突然、世界を救えと言われたエヴリンは、訳が分からないまま言われた通りにバースジャンプして能力を手に入れ、少しずつ強くなっていくのだけど、敵対している相手が思わぬ人物で。。。

観た直後の思い

前半はずっと考えてないと話についていけなくなるし、後半はベーグルあたりから???ってなっちゃって、何が何だか・・・でも、最後まで観ていたら、とにかく愛を語られたんだ、って気付いて、最後のジョイの笑顔にウルッとなって、あぁそうか、終わりよければ全てよし。だな、って思いました。

ただ、バースジャンプする為の"変な行動"が、地味に痛いやつだったり下ネタだったりで(その中にも映画オマージュがあるんだけど)ちょっと強烈でした。

考察しながら調べつつ辿りついたコト

なんか私、ちゃんと理解できてないよなぁ、、、という思いが頭を駆け巡り、映画後半をもう一度観てみたり、いろんな人のレビューを読んだり、ダニエルズ監督が語った事を読んだりしました。

そして、ADHDという言葉を目にして納得しました。

エヴリンが国税庁のディアドラに説明を受けているとき、フワーっとフラフラ〜っとした感じで、ちゃんと話を聞いてない印象なんです。

それは、”アルファ”という別バースからやってきたアルファウェイモンドと用具室で同時に会話をしていて別の事を考えているからなんだけど、その見た目はただ注意力が散漫な人のように見えてしまうわけ。

エヴリンは必死にあれこれ対応しているんだけど、国税庁の人間から見たら、ちょっとあんた話聞いてんの?!っとなってしまう。なるほど。

ダニエルズ監督によると、主人公のエヴリンはADHDで気が散りやすい人という設定だそうな。

この映画で、映像として見てみたら、ADHDの方が抱えているものが少し理解できたような、そんな気がしました。

つまりこういう事。かな?

ダニエルズ監督はマルチバースをベースに「愛」をテーマに、多様性を取り入れて、ジェネレーションギャップのような親子のすれ違いにも触れて、いろんな映画のオマージュやパクリやいじりをたんまりと含んで、ファッションにも力を入れて、って、とにかく要素がたっぷりとあるので、観てる側はそれらを頭で処理しながら俳優さんたちの名演技に翻弄されます。

ソーセージな指を見せられたり、美しい”ザ・女優”のミシェル・ヨーを楽しめたり、カンフーにテンションがあがったり、”ジョブ・トゥパキ”って言いづらそうって思ったり、謎のベーグルについて理解しようと考えちゃったり、、、で、処理事項が多すぎて頭が忙しくなっちゃうわけです。

1度に全部理解するのは不可能な気がするので、

1度目はいろんな映画のオマージュや俳優さんの名演技を楽しみましょう!バースジャンプの”変な行動”も、下ネタ強めではあるが、楽しめます。

2度目に観たら、「愛」がよく見えてきて、グーグルアイ(目のシール)やラクーンや石にも興味がわいてきます。

3度目は多彩なファッションや多様性、親による子への支配的な行動など、なんとなく言いたいことが伝わってきて、、、ここまできてようやく内容を理解できてくる。ような?

おそらく。

映画オマージュがいろいろ

オマージュかな?と思うシーンが多々あります。個人的にはレミーの美味しいレストランをパロディにしているシーンが、パロディとして使い過ぎで爆笑でした。

アルファウェイモンドが身につけているウエストポーチも、映画「グーニーズ」へのオマージュのようです。ここはグーニーズファンには感慨深いところ!

ウェイモンド役のキー・ホイ・クァン、大好き!

他にもかなりたくさんあります。

名脇役達の名演技!

ミシェル・ヨーに負けず劣らずで、ステファニー・スーも素晴らしかったです!

バースごとの人格がしっかりあって、特にジョブ・トゥパキは、身のこなしから、振る舞い方、喋り方まで、”芯がとても強く力が溢れている若き女性”というのがよく伝わってきて、かっこよかったです。

ジェイミー・リー・カーティスは中堅の強さで存在感抜群だし、ハリー・シャムもラカクーニに依存しまくりで、笑えるキャラでした。最後はちょっと感情移入してしまった。笑

ダニエルズ監督他作品について

スイスアーミーマン観なくちゃ、かなぁ。。。と思っています。が、、、お下劣な雰囲気がDVDジャケットの画像だけで伝わってきて、やんわりと抵抗があるんです。。。笑