【映画】007慰めの報酬:クールな裏側で静かに燃える復讐心

※ネタバレを含みます。

007 No Time To Die公開直前に再確認したくて再鑑賞しました。

何年か前に見たものを再び観ると、当時は理解していなかった部分があったりして、2度目を観るのってとても楽しめます。オススメです。


ざっくり概要

前作「カジノロワイヤル」で、ヴェスパーを死に追いやったミスターホワイトを捉えたボンド。

ホワイトの護衛と思われる存在に追われて、激しいカーチェイスシーンから幕はあけます。

ミスターホワイトは尋問中に自身の関わる”組織”について軽く語ると、うっかり仲間に撃たれてしまいますが、ボンドがMI6の裏切り者を追っている間に逃げおおせてしまいます。

ボンドは今作でもとにかく追っているものを殺してしまう事が多く、なかなか有力な情報を得る事ができません。

”組織”の一員であるミスターグリーンの計画を追うボンドは、家族の復讐に燃えるカミーユに殺し方を伝授してあげます。ボンドも心の奥底ではヴェスパーの復讐に燃えているだと感じました。

最後にはヴェスパーの元カレが登場し、実は彼も組織の一員で、ヴェスパーは騙されていたという事が分かります。ボンドはその男を殺さずに、MI6に引き渡しました。ボンドにとって、復讐というより”完了”したのでしょう。ウェスパーが残したネックレスを捨て、その場を去りました。


激しいアクション

冒頭から大迫力のカーチェイス!アストンマーチンとアルファロメオの激走シーンはワックワクします。

MI6の裏切り者ミッチェルを追うシーンも激しいです。ミッチェルを撃つワンシーンは特にかっこよかったです!

カミーユを将軍の船から救うシーンもスマートだし、追う敵を殺してしまう事が多めのボンドではありますが、007のダニエル・グレイグを存分に楽しめる作品だと思います。

カミーユの存在

家族に酷いことをした将軍を憎み、復讐の為に行動しているカミーユ。

ボンドは大切な人を酷いやり方で奪われた気持ちに共感したのでしょうか。007の映画では珍しい、ボンドが手を出さない女性です。

ジェームズ・ボンドに残る課題

次作以降で、ミスターホワイトはまた出てきます。”組織”も。


そして次作の「スカイフォール」は、ダニエル・グレイグ版007の最高峰なんじゃないかと思えるほどの出来栄えなので、ぜひ続けて観てもらいたいです。